朝の密会
今日のシフトは深夜勤務という。
夜中に出勤し、朝9時に終業。
10時から日直の先生とはすれ違い。
でも、あたしたちはそんな隙間時間に逢い引きをしようとしていた。
もちろん、仕事がきっかり9時に終わる事はあまりない。
先生も、いつも10時より前に出勤している。
取れる時間は、せいぜい30分くらいだろうか。
余計な雑談は一切挟まず、申し送りを9時前に終わらす。
雑用片して、9時には仕事終了。
帰り支度を始めるが、他のメンバーが終わらないと帰れない。
こっそり病棟を抜けて当直室を確保し、先生にメール。
再び病棟に戻って手伝える事は手伝い、ジリジリしながら待っていたけど、
日勤に任せればいい事までやり始めたので、待つのをあきらめる。
用事があると言って先に帰らせてもらい、急いで当直室に向かう。
先生はすでにその部屋で待っていた。
お互いに時計を見上げる。
9:40
あと20分しかない。
先生は無言で立ち上がり、白衣を脱ぎ始める。
ベッドに腰掛けているあたしの前に、仁王立ちになる。
キスは省略らしい。
あたしは白衣のまま跪いて、先生のまだ軟らかいそれを咥える。
あたしの愛撫に、たちまち硬度を増してゆく。
上を向いて勇ましく屹立し、
口腔内に大人しくおさまらなくなる。
あたしは逞しいそれに下から舌を這わす。
その時、先生のPHSが鳴った。
けたたましい着信音に、鼓動が早まる。
先生が素早くそれに出る。
いつもと同じ、冷静な受け答え。
電話は病棟からだった。
掛けてきたのは、あたしがさっきまで一緒に働いていたナース。
先生を待ちきれず、患者さんの状態報告のために掛けたらしい。
何も変わったことなどないように冷静に話す先生が、
実は裸で、あたしにこんな事をさせているなんて、通話してる同僚は想像だにしないだろう。
ゾクゾクする。
あたしは先生のそれを咥え、舌を使いながら激しく上下させる。
先生の声が、微妙に高くなったような気がする。
電話が終わった後も、あたしは激しい愛撫を続ける。
先生があたしの白いストッキングとショーツを剥がし、そこを触る。
ちょっと触るだけで、あたしはすぐにびしょびしょになる。
男にとって、なんて都合のいい身体だろう。
先生はあたしを四つん這いにさせ、後ろから貫いた。
シーツを噛んで、声を押し殺す。
痛いほどにグリグリと根元まで突かれ、擦られる。
激しいピストンに、ベッドが軋む。
部屋の外から、掃除機をかける音が聞こえる。
この時間は清掃業者が回る時間。
朝になっても「使用中」の札が掛けられているこの部屋を、どう思っているだろう?
ただの寝坊だと思っていればいいけれど。
乱暴に身体を裏返され、正常位で攻められる。
あたしの身体を押さえつけ、無言で打ち込む先生。
荒い息遣いと肉の擦れる音。
あたしは白衣を着たままで、
ちゃんとボタンもファスナーも閉めた状態。
スカートだけたくしあげられている。
優しい言葉や愛の言葉なんてない。
キスも上半身の愛撫もなし。
性急な情事。
今日誘ったのはあたしだけど、
まるでレイプされているかのよう。
荒い息の中、先生が無言で逝く。
あたしの身体から抜いてベッドに横たわると、
再び咥えるよう指示する。
自分の体液でベトベトに汚れたそれを、あたしは自分の舌で舐めとって処理する。
それがようやく萎えて一息つくと、先生は身体を起こし、汗ばんだ身体に白衣を着た。
「じゃあ、お先に」
チラリとあたしを一瞥して、当直室を出て行った。
下半身ドロドロのままあたしは一人、そこに取り残される。
あたしは気怠い身体を無理矢理起こし、身支度をする。
心の裡に残るのは、甘いだけじゃない、痛みを伴う疼き。
それでも、あたしはまた情事を重ねてしまうのだ。
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